ベトナムのオフショア開発と、日本のIT業界との関係
日本の開発業界
大枠としてみると、日本でのシステム開発、IT業界は大きく2つの方向性があり
主に企業を相手にBtoBのシステムを請負、開発しているSIerと
主に自社サービスなど、BtoCのWebサービス、アプリなどを開発しているWeb業界(Webベンチャー)がある。
他にもソフトハウスだとか、エンジニア派遣するSES、フリーランスなどなど、本来は色々とあるが、ベトナムの開発をする上で話がややこしくなるので2つの方向性で説明。
業界のビジネスモデルと開発に重視されること
一般的にそれぞれの業界のビジネスモデルは違っている。
SIreは、対企業向けにビジネスや業務上などの課題などを解決するシステムを提案、設計、開発をし、企業から対価をもらう。
Web業界は、開発したシステムを、対ユーザ向けに提供をし、ユーザから対価をもらう
といった違いがある。
このビジネスモデルの違いから、開発の中で重視することなども違ってくる。
SIerは、特定の顧客などを相手にするのが基本のため、開発の前に顧客からしっかりと課題などを聞き出し、要件を定義し、システムの仕様やスケジュール、予算などををしっかり決めて、事前の計画通り進め、高品質なシステムを作り納品することが求められる。
Web業界は、不特定多数のユーザなどを相手にビジネスするのが基本のため、事前に要件や仕様をしっかりと決めるのが難しく、いかに早くユーザへ提供しフィードバックを受けるかという部分が重視されることが多く、仕様変化に強い柔軟なシステムを作る事が求められる。
上記の違いから、SIerは、要件定義、仕様書などを開発前に作成し、工程を順番に進めるウォータフォール型の開発スタイルが多く、納品時の品質も高いレベルで求められるため、テストなどにもしっかり工数をかける傾向がある。
一方でWeb業界は、対ユーザ向けサービスのため、とにかく早くリリースしユーザの需要を確認する事を求められ、そのため事前に詳細な仕様を固めずに開発が始まるケースも多く、開発の状況や仕様の変化に強いアジャイル型の開発スタイルが多く取り入れられ、リリース重視のために、テストなどの工数は比較的少ない傾向がある。
一概に開発といっても、このように重視することや進めかたに違いがある。
ベトナムのオフショア開発と、日本のIT業界
オフショア開発というのは、日本などの人件費を、単価の安い国の人件費に置き換えて、全体のコストを下げましょう、というのが大枠の考え方。
つまり日本で開発するよりも、ベトナムで開発した方が開発費が安くなる、という部分があるから成り立っているビジネスモデル。
もともとは、人月いくらで売り上げを作る、大きい規模で事前に仕様やスケジュールがしっかりと決まっているような案件が多い、SIer業界を対象にしていたビジネスだったが
近年はWeb業界なども利用するようになってきている。
しかし、ベトナムのオフショア開発は元々SIer相手に業界が発展しており
ベトナムのIT業界は国内よりも単価の高い、海外からの仕事オフショア開発に力をいれて発展してきたという経緯もあり、そういう環境で人材が育ってきている為、基本的に経験豊富なシニア人材やマネージャ層も、ほぼSIerで育った人材である。
またベトナムでは社会主義の国の特徴からも役割分担などの考え方も強く根付いており、エンジニアとテスターの分離、設計とコーディングの分離など、エンジニアのできる範囲が、日本を含めた先進国のエンジニアと少し違った感じになっているのもベトナムの特徴。
オフショア開発の大半のエンジニアは、仕様書を元にコードを書くだけのプログラマー(コーダー)で、指示通りに実装するスキルはあるが、プロジェクト全体を見たり、企画や設計などの上流工程に必要なスキルは総じて低い。
自分に与えられたタスクをこなすだけ、というタスクワーカーも多く、自分が実装していない部分は把握できていないエンジニアも多く、実装部分以外の修正ができなかったり時間がかかったり、という事が目立つ。
実装者が全体を把握していないので、共有化などの考え方も弱く、同じような実装が各所で行われていたり、同一システム内で同じようなバグが頻発したり、一部の修正を行った事で、違う部分にバグがでたりするなど、修正や変更に弱い実装になりやすい。
役割分担からエンジニアのコーディング後は、動作確認や単体テストなどをテスターに丸投げするケースが多く、エンジニアの品質面の意識などが育ちにくい環境になっており、テスターが確認できない技術的な品質部分、例えば負荷やセキュリティなど一般的にエンジニア確認する品質の部分に問題が出やすい構造になっている。
結局このような構造がある為、マネージャもエンジニアも、終始目先のタスクをこなす部分に意識が向いており、製品やエンドユーザなど、1手先2手先などのその先にあるものを考えたり意識したりすることが苦手で、プランニングやUXなどもできる人材は少なく、物事の因果関係を考えたり、論理的に説明や報告したりするのも苦手な人が多い。
このような経緯もあり、ベトナムのオフショア会社に、詳細な仕様が詰まっていないような開発案件を発注すると
日本で開発するよりもコストがかかってしまった、納品されたものの品質が低すぎて使い物にならないなど、プロジェクトが失敗で終わるケースも多くなる。
その結果、オフショア開発の認識として、単価は安い分品質も低い、というイメージが浸透する結果となってしまっている。
そもそものビジネスモデルからも、オフショア開発では、日本で開発するよりも、かなり安めの見積もりを出せないと、利用しようと思ってもらえない状況があり
単価の高い日本人がコミットせず、管理コストが安い、見積もりの安い、つまり管理コストをかけないベトナムローカルや規模の小さいオフショア企業に見積もりで負け、そういう会社に発注することで、結果プロジェクトが失敗するという悪循環も発生しやすい。
こう言った経緯で発展して来たベトナムのIT業界も、近年は変化をしてきており
web業界に求められるような、速度、柔軟性、などに対応した会社なども出て来ている
この対応ができる会社とできない会社で、明暗は分かれつつあるように見える。
2021年の現時点、ベトナムは大きく経済成長しており、毎年インフレも進み人件費も年々上がっている状態。
ベトナムのエンジニアは、まだ需要が伸びており、実装だけをするようなコーダーでも国内の他の職種よりも給与水準は高く、年々その水準も上がっている。
今後国の経済発展とともに、ベトナム国内での開発需要も爆発的に伸びていくことが予想され、さらに開発人材の給与水準は高まりそうな状況。
しかし対国外、日本の人件費と比較してみると、トップレベルのエンジニアの単価がオフショアとしての価格メリットを出せる範囲をそろそろ超えそうな状況になってきている。
ベトナムのオフショア開発は、大きな規模のプロジェクトなど、条件が適応しないとメリットを出しにくい。
この先、会社としても人材としても、考え方、働き方を変えることが求められてくるのは間違いなく
Web業界の開発などに対応できるような、柔軟な考え方、多様性、スキルを身につけていかないと、エンジニアも会社も淘汰される時代はすぐそこまできている。
しかし、バブル真っ只中を満喫中のベトナム人、仕様が決まってない案件はやりたくないという声が今日も現場からは聞こえてくる、果たしてこの先どうなっていくのかな。
ベトナムのペットボトルの水について
ベトナムは基本的に水道水が飲めないので
飲料水としてペットボトルで水を買う機会も多くなると思います。
↓前に書いたベトナムの水道に関しての記事lan-taso.hatenablog.com
水のペットボトルは、ベトナムだと
・コカコーラーの Dasani(ダサニ)
・ペプシ(サントリーペプシコ)の AQUAFINA(アクアフィーナ)
の3種類が特にメジャーで、どこでも見かけます。
この中で、ベトナムコカコーラーの Dasani は、日本人にも馴染みのあるデザインで、どこかで見たことあるデザインです。
日本のコカコーラーからは「いろはす」というブランドで販売されているようです。
実際にはブランドは同じですが、中身は違うみたいです。
このDasaniなのですが、ベトナムでは緑(透明)と、青で、2種類のボトルが販売されています。
この2種類の違いはなにか?が気になったので、Dasani(ダサニ)について、ちょっと調べてみました。
まずは緑のボトルのやつです、一般的にこちらのボトルの方がよく見かけるかな?
ベトナムコカコーラの公式サイトで説明を読むと、地下水源からReverse Osmosis systemを介して製造って書いてるので、地下水を逆浸透膜のフィルターで濾過した水ですね。
いわゆるRO水ってやつですね。
RO水なので硬度はかなり低めになると思いますが、成分表がなく詳細は不明です。
おそらくRO水なので、硬度は10〜20ぐらいではないかと思います、超軟水ですね。
日本でも逆浸透膜の浄水器を利用してたのもあって、個人的には馴染みのある硬度で癖もなく、飲みやすい水です。
次は青いボトル。
ベトナムコカコーラーの公式サイトで 、Dasani with mineralsという商品名になってますね。
どうやらRO水に、美味しくなるようにミネラルを足した水のようです、成分表見た所、硬度は54程度なのでこれも軟水です、中程度の軟水ですね。
日本の水道水の硬度平均が50〜60ぐらいとのことなので、日本の水道水に硬度は近いと思います。
ちなみに、AQUAFINA(アクアフィーナ)もDasaniと同じくRO水のようです、これも硬度は解りませんでしたが、RO水なので硬度は10-20ぐらいの超軟水ではないかと思います。
LaVie(ラヴィ)だけは、RO水ではなく、天然水、いわゆるミネラルウォーターで、3種類の中では硬度がやや高めの90ぐらいあるようです。
RO水はとくに癖のない水なのですが、LaVieはミネラルウォーターなので味覚が鋭い人だと色々と味を感じ、美味しいと感じる人もいれば、不味い、臭いなどと感じる人もいそうですね。
体調なのか水の違いなのかはわからないのですが、私もLaVieは日によって味が変わる印象です。
好き嫌いはちょっと別れるかも。
同じペットボトルの水だと思ってましたが、色々違いがあるのですね。
日本で特にミネラルウォータを飲んだり、浄水器を利用してない場合は、Dasaniの青いボトル。
普段から浄水器を利用して水を飲んでいるという場合は、Dasaniの緑のボトル、もしくはAquafina。
ミネラルウォーターをよく飲む人は、LaVieを選ぶのが良いかもしれませんね。
こってりラーメンの、らーめん 権や(NGON-YA)
Hanoi(ハノイ)のKim ma(キンマー)のスターロータス跡地に
新たにラーメン屋、権や(NGON-YA)がオープンしました。
焼肉さくらが入っているビルの1F左側です
家族で行ったので、入れるかどうか不安だったのですが
2Fのこざくらへ案内されました、さくらのグループなのかな?
2Fは、テーブル席も多くあるので大人数でも大丈夫ですね。
ここもベトナムに多い、とんこつ系のラーメン屋かなと思ってたのですが
違った!
ごんやラーメン、醤油ラーメン、担々麺、つけ麺、ちゃんぽんと
選択肢が多い!
とんこつラーメンがあまり好きではない私的にはナイスなサプライズ。
値段も1杯、11〜14万VND(約500〜700円)程度、
サイドメニューの唐揚げも3,8万VND(約180円)なので、嬉しい値段設定。
子供が注文した醤油ラーメン(108,000VND)
あっさりで美味しそう。
ごんやラーメンに、こってりというキーワードを発見!
日本帰国時には、天下一品で必ずこってりラーメンを食べる天一大好きな私。
鶏ガラスープと書いてあるので、天一と同じ、もしかして味も近いのかも?と
ここは天一のこってりを思い出しつつ、スペシャル超をチョイス。
こってりすぎる、スペシャル超(138,000VND)
スープを飲んでみると・・・
天一のこってりラーメンや!!!
味は、天一のこってりにかなり近い印象です。
さすがにスペシャル超はちょっとこってりしすぎで
スープというよりもペーストみたいな感じでした
こってり度は2か3ぐらいが良さそうです。
コロナウイルスで日本に帰国できず、天一に飢えてた私的には大満足でした。
ここは、なんども通う事になりそうです。
味 :★★★★★
値段 :★★★★★
サービス:★★★★☆
評価 :★★★★★
ベトナムのアボガドに見えないアボガド、Bo 034
ベトナムには、Bo 034という名前のアボガドがあります。
通常のアボガドと比べて、サイズも大きく、高級なアボガドなのですが
特徴は何と言ってもその形。
ヘチマのような形をしていて、スーパーなどで見かけても、知らないとアボガドだとは気づかないと思います。
実際私も何年もベトナムに、住んでいましたが、つい先日これがアボガドなのだと知りました。
基本野菜もフルーツも量り売りのベトナム
Bo 034は、1Kgで5〜7万ドン(250〜350円)ぐらいの値段です。
見た目でアボガドとは思えない形、ずっと瓜かなにかの野菜だと思ってましたが
これがアボガドと知ったので、早速購入してみました。
割ってみると、確かに見た感じはアボガドですね。
普通のアボガドよりもかなり大きく、食べる部分も多くてなんだか得した気分。
スプーンで皮をはいで、適当にスプーンで切り分けて
そのままわさび醤油をつけて食べてみました。
ベトナムのアボガドにありがちな、えぐみ、苦味とかの癖は全く感じません。
クリーミーな味、食感で、思ってた以上に美味しいです。
このアボガド旬の時期は9〜11月とのことですが
6月に食べてもすごい美味しい。
旬の時期に食べるのが楽しみになりました。
ちなみに、このアボガド「Bơ 034」という名前ですが
ベトナム語でBơ(ボー)はアボガドなのですが、Bơには違う意味もあり、ベトナムではバターもBơです。
日本でもアボガドのことを森のバターなどと表現したりしますが、ベトナムでは単語まで同じです。
034は、ベトナムの農家がアボガドコンテストに応募し受賞した時のエントリー番号らしく、そのまま商品名となったようです。
Bo034、まだ食べたことがない人は、ベトナムで見かけたらぜひ挑戦してみてください。
ハノイに戻ってきた日常
先月の23日に外出自粛(社会的隔離措置)の、実質ロックダウンが解除され
先週の5月7日に不要不急のサービス業などの営業制限も解除されました。
公共交通機関の制限や、イベントなどの規制も解除され
ハノイ日本人学校の中学校も、本日から5/11(月)から再開のようです。
週末に、AEON Mall Ha dongに行ったのですが
解除後の最初の週末で、皆我慢してたものが爆発したのか、ものすごい混雑でした
いつもは半分うまるかどうかぐらいの飲食店なども、週末はほぼ満席で、過去一番の混雑でした・・・w
ベトナムでも、まだ海外からの入国規制などは引き続きありますが
日本や世界でも、早く日常が戻るように願います。
ハノイのKim ma(キンマー)周辺で「お金見せて詐欺」注意
コロナウイルス騒動で、ここ最近は週末、家にこもる生活です。
そんな感じで、ほぼ出歩いてないのに
3月に入ってから、ハノイでお金見せて詐欺(日本円見せて詐欺)を
2度も見かけたので、注意喚起のため記事にしておきます。
お金見せて詐欺って?
日本円を見せて欲しいとお願いし、気をそらしつつ、スリを働く犯罪です。
パターンは色々あるものの、大まかなテンプレ的には下記のような流れです。
- 2人組み以上の人数の外国人が声をかけてくる、大抵は2人組(特に中東系、アラブ系、インド系が多いようです)
- 適当な流れから日本人か?を確認し、日本が好きだ、もしくは日本に行くなど、日本に好意的であるという話をしてくる
- お金見せて欲しい、という流れに繋げるための話をする(例えば、これは日本のお金ですか?と他国の通貨をみせたり、世界の通貨を集めてる、など)
- 日本のお金を見せて欲しい、という話をしてくる
- 一度お金を見せようとしてしまうと、なんだかんだで高額紙幣を手に取られてしまい、そして気づかないうちに高額紙幣を何枚か(大抵1万円を1~2枚)抜き取られる
という感じの流れです。
詐欺と言いつつ、実際にはスリですね。
ちなみに日本円を持っていないと対応した場合は、すんなり引き下がる場合もあれば
ベトナムのお金を見せて欲しいとか、スマホ見せてほしいなど別の貴重品をターゲットに変更して狙って来るケースもあるようです。
スリの手口は鮮やかで
たとえ目の前で、お金を抜かれていても、事前事後に数をちゃんと数えてないと
いつ抜き取られたのか全く気づかないレベルとのことなので
絶対にお金、貴重品を見せない、触らせないという対応が必要です。
実際にハノイで目撃したお金見せて詐欺
1件目はHanoiのロッテセンターの近くにあるショッピングセンター、Metropolis(メトロポリス)のVinmart(ビンマート)前です。
3/3(日)の21時前後ぐらいです。
アラブ系の20代ぐらいの男性2人組で
自分たちはドバイ人で、来週から日本に行く、これは日本のお金ですか?という
お金見せて詐欺の本当にテンプレ的な流れでした。
私がトイレに行っている間に、家族が声をかけられていて
私が戻ったタイミングで、ちょうどお金見せての流れだったのですが
私が手口を知っていたので、相手を軽く睨みつけると、そのまますぐに引き下がりました。
2件目はハノイのKim ma(キンマー)にある日本人御用達スーパー、Tomibun(富分)の店内です。
3/15(日)の19時すぎぐらいです。
このスーパーは、日系、日本人向けの商品の取り扱いが多く、地場のスーパーより値段も一回り高いので
基本買い物客は、現地在住の日本人しかいない、というような特殊なスーパーです。
店内に50代ぐらいの小太りなインド人風の外国人が1人いたのですが、それにすごく違和感を感じました。
まさか?と思い店内を見渡すと、奥の方にもう一人、50代ぐらいの小太りなインド人風の男がいて、その男とこちらに背を向けた感じで日本人が会話していました。
そして男の手元をみるとすでに、一万円札何枚かを持っているようでした。
ああやられたこれはまずい、と止めに行こうとしたところ、少し離れたところにいた見張り役の男が通路を塞ぎつつ、商品の方を指差して話しかけて目線、注意をそらそうとしてきました。
なるほど、見張り役はこういうためにいるのか!と
日本人はすでにお金を渡してしまった状態で、こちらに背を向けてるので、声をかけて注意をそらす訳にも行かず、声をかけるにかけられない状態。
見張り役を無視して、とりあえず目につく動きをしてガン見していたら
実行役の男が、こちらの様子にすぐに気づいたようでお金を返して、急ぐように出て行ってしまいました。
しかし、手口的には、もうすでにやられてしまった後かもしれません。
相手していた日本人は20代後半~30代前半ぐらいの男性で、奥さんと2~3歳ぐらいの子供連れの家族でした
その後に確認のため声かけようとしたのですが、家族と確認のために少し話をしている間に、すでに店内からいなくなっていて声もかけられませんでした。
どうやらハノイの各地で発生している様子
このお金見せて詐欺の話を知人などにしたところ
同じようにアラブ系の人に声かけられたという話以外にも
最近ベトナム人から同じような方法で声をかけられたという話も聞きました。
ネットで検索した感じ、ベトナムだけではなく東南アジアを中心に日本人がターゲットになっているようで
被害報告もかなり多いようです。
ハノイではどうやら最近増えてるようですね。
私が見かけたKim ma近辺以外でも
Keangnamや旧市街、ホアンキエム周辺など、場所を選ばず各所で発生してるようで、ハノイ全域で注意が必要そうです。
この手法の詐欺(スリ)は、日本人狙い撃ちの可能性が高いので
引っかからないように注意してください。
ベトナムや、東南アジアへ旅行に行く、もしくは現地在住者がいたら
この手の詐欺は、手口を知っていれば引っかかることはないと思うので
手口を教えて、ひっかからないよう注意してあげてください。
念のため、前に書いたハノイの治安の記事も共有しておきます。
ベトナムの治安、ハノイの治安 - ベトナムのハノイからアレやコレ
ベトナムの「ぼったくり」とその手口 - ベトナムのハノイからアレやコレ
参考に身を守ってください。
ベトナムのコロナウイルス関連、日本人の入国規制などの状況
今世間を騒がせているコロナウイルス ですが
ベトナムでもやはりコロナウイルス はかなり注目されています。
ベトナムは、2020/01/30の段階で、すぐに中国人へのビザ発給を停止し、中国からの入国に制限を入れました。
学校は1月末にテト(旧正月)休暇がありましたが、そこが開けてからも、ずっと休みとなってます。
また2020/01/30~2020/02/02には、マスクや消毒液などを高く販売していた業者などを厳しく取り締まっていました。
私は、日本の報道も合わせてみてましたが
日本と比べて、ベトナムのコロナ対策に関する動きはかなり早かったです。
ベトナムは過去に、新種のコロナウイルス SARSが流行してしまったためなのかはわかりませんが、今回はかなり国としても動きが早く、力を入れた対応を行なった印象です。
2月頭の段階では、日本もベトナムも中国戻りの感染者がいたり、二次感染者がでてきたりなど、ほぼ似たような状況でした。
その後ベトナムでは
観光施設を停止、公共施設などの消毒、レストランなどと特定業務でマスク必須
マスクや手洗い消毒、コロナ感染者について、ニュースやメディアでの徹底した情報共有(感染者の感染経路やその後の活動なども報道されてました)
感染者の多くでた地域は地域ごと封鎖
また、民間単位でも、公共空間のいたるところに注意書きや消毒液などの設置、建物にマスク着用をしないと入館できなくするなど
社会全体で対策、対応が取られてきました。
その甲斐もあって、2020/03/04の時点では、16人いた感染者は全て完治し、2/13日以降新たな感染はでていない状態で、封じ込めに成功している状態です。
結果、現時点では日本よりもコロナウイルス に関していうと安心できる状態ではあります。
そしてそんな中、韓国、イタリア、イラン、日本などでコロナウイルス 感染が蔓延してきたため、それらの国の入国制限を検討している、というニュースが流れた数日後には
韓国の特定地域からの入国制限が決まり、
またすぐその後にも、韓国、イタリア、イラン全域からのベトナム入国に規制が入りました。
全て調べた訳ではないですが、ニュースなどで見てる限りでは直通の航空便も止まったりするようです。
ベトナムの某日系メディアP●STEの経営者が 2/25日にtwitterで
日本人の入国制限がはじまった、拡散してください、ってデマを撒き散らしていましたが、ベトナムの日系メディアの経営者ということもあってか、多くの人がそれを信じてしまいリツーイトや言及などをおこなってしまいました。
1週間以上経過した現時点も、訂正も謝罪も特にしていない状態で元の投稿も放置されており、実際これで勘違いしてしまった人も多いようですが、これはデマ情報です注意してください。
2020/03/04 8:00時点では、まだベトナムでは日本や日本人に対して入国制限は行われてません、どこから来たのか、体調などは厳しくチェックされますが、現時点では旅行者も入国できますし無条件では拘束されたりしません。
もちろんですが、自身が発熱があったりと体調不良だったり、コロナ感染の疑いがある体調不良者と濃厚接触している場合などには、日本人に関係なく、14日間、拘束や隔離、入国を拒否される可能性はあります。
正直デマの拡散やその後の対応をみていて、私はこの経営者が関わるP●STEも正直情報として信用ができなくなりましたが、皆さんも正しいメディア、ソース元を必ずチェックし、デマ情報に踊らされないように注意しましょうね。
日本もベトナム同様にデマの発信源や影響のある拡散者に強い罰則を導入して欲しいですね。
例えば信用できるソースとしては、在外公館や法務省のサイトなどでも、変更があるたび情報は更新されているようなので
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
そういった情報を元に判断しましょう。
ちなみに、2/24前後ぐらいから、ベトナム在住の日本人は(韓国人なども)、公安からの指示でベトナムへの渡航歴などパスポートのチェックと、直近2週間の行動の申告を求められるような状態です、ホテルから確認されたという情報も見かけるので旅行者なども対象となっている様子です。
私が、ちょうどこの提出のタイミングでパスポート更新してて色々慌てました・・・
まあそんな感じで、ベトナムでは封じ込めに成功している状態なので
この状況で、今日本から旅行でベトナムに来るのは控えて欲しいです。
そもそもですが、私も実際体験してますが、日本人がタクシーに乗車拒否や嫌な顔をされたり、レストランなどで入店を断られたという話も聞いてます。
病院や、ショッピングモールなどに入る際に、ベトナム人は素通りしてても日本人だけ呼び止められて検温や消毒をされることも、2月中旬以降は何度もありました。
正直、申し訳ないやら面倒くさいやら、複雑な思いです。
ベトナムは、普段であれば日本人は歓迎されるのですが、今は上記のように敬遠されるような状況となっているので、おそらく旅行で100%楽しむのが難しい状態ではないかと思います。
もちろん観光地や日本人が多く集まるような地域や店であれば、そこまで露骨に嫌な思いはしないかもしれませんが、今万が一コロナウイルス に感染していたとしたら、慣れない海外の病院で長期間拘束される状況が発生したり、社会的にも国際的にも大問題になるかもしれません。
また、現時点で日本でコロナウイルス感染者が日々増えている状態なので
日本に対して、そもそも入国規制や航空便の停止などがいきなり実行される可能性もそれなりに高いと思います。
ベトナムは急に状況が変わることも多く、政府が方針発表した即日規制が入るなども珍しくありません、ベトナムの旅行中に制限などがかけられると、最悪航空便なども停止し、ベトナムから日本に帰国ができない、などの事態が発生する可能性も十分あります。
良識のある日本人なら、コロナ騒動が落ち着くまでは、ベトナムに限らず海外旅行は控えましょう。