ベトナムの「ぼったくり」とその手口
ベトナムはボッタクリがとにかく多いです
ボッタクリは相場などをしらない外国人相手にやるのが多いようで、観光地で多い傾向があります
特に観光地のタクシー、バイクタクシー、シクロ、マッサージ、土産物屋など、観光客が多い場所ではボッタクリ率がかなり高いです
金額は数百円〜数千円とさまざまなのですが、海外旅行する日本人の感覚だと、数百円ぐらいなら安いから払ってしまえば良いと考えるひともいるかもしれませんが、だからといってボッタクリに何もせずお金を払ってしまうと、味をしめてしまい次も他の観光客などに対して同じことを繰り返します
ぼったくりが周りに話すと、真面目に働いてる人たちもぼったくりをするようになるかもしれません、次の被害者を増やすことになりかねません
基本的にはぼったくりに合わないように、そのまま払わないように気をつけることは大事だと思います
ボッタクリの金額や方法も色々とありますが、対応方法や手口を知っていれば対応できる部分もあるのでちょっと書き出してみます
タクシー編
- メーターを魔改造している
観光地に多いボッタクリタクシーです
メーターが改造されており、かなり速いスピードで値段が上がっていきますのでメーターを見てると、ぼったくりだと判別できます(急にメーターが上がるタクシーもあるので注意は必要)
殆どのタクシーはメーターが1000〜5000ドン(5〜25円)ぐらいの単位であがっていきますが、たまに百ドンの単位で上がるタクシーもあり、判別がややこしいのですが、これは現地になれてないと判断出来ないと思います
メーターのカウントアップがあまりに早いと思ったのなら、念の為そのタクシーはすぐに降りるなどで対応したほうがいいです
金額としては、5万ドン(250円)で移動できるぐらいの距離が20〜100万ドン(1000〜5000円)位の値段に跳ね上がります
基本的に大手の有名タクシーだとこの手のボッタクリはほぼあり得ないのでグリーン(MaiLINH、Open)や、白いタクシー(Taxi Group、ABC)がおすすめです、ベトナムに慣れてない場合は、とりあえずハノイだとグレー、シルバー(灰色、銀色)のタクシーはなるべく避けたほうがよいです、私の観測範囲内のボッタクリタクシーはほぼシルバーボディなので・・・ - メーターを回さない
降りる際に通常の数倍の値段をふっかけてくるパターンです、空港から市街地の移動などで昔よくあった手口ですが、これは今のハノイではほとんど見かけません
単純にメータのカウントを忘れるタクシーは時々見かけるので、メーターが動いてないと思ったら、メーターって運転手に伝えればよいと思います - 金額を1桁多く請求する
これもよくあるパターンです
観光客は金額の単位になれてないのを良いことに、例えば5万ドン(250円)を50万ドン(2500円)といった感じで、1桁多く請求してくるパターンです
これは金額になれてないと騙されやすいので注意、このパターンは大手のタクシーとかでもやってくるので、注意が必要です - 大回りをして距離を稼ぐ
基本的にハノイのタクシーは日本のように時間でメーターが上がらず基本距離でメーターが上がるため、距離を稼ごうとするタクシーがたまにいます
目的地と逆に走り出したり、かなり大回りをするとかですね
とはいえベトナムハノイは現在ガンガンとインフラ整備で工事、通行禁止や渋滞なども多く
そのほうが結果的に早いケースなどもあるので、絶対に駄目だとは言えず、慣れてないとそれは無駄な大回りなのかの判断が難しいです
多少の大回りをしたところで数千〜万ドン程度(数百円程度)の差しかでないので、あまり神経質にならなくて良い気はしますが
普通に行き先、道などを間違ってるというパターンも割と多いので、GoogleMapなどで確認しつつ明らかにおかしい場合は、地図や住所をみせて、目的地をドライバーに再度つたえてみましょう
シクロ、バイクタクシー編
- 金額を高くふっかける
基本シクロもバイクタクシーもメーターなどがないため、事前に行き先などを伝え、金額交渉するのが普通ですが、値段を聞いた際に、外国人だと大抵金額を高く提示されます
ひどいと数十倍とかもあります・・・相場知らないと判断できないので注意が必要です
おおよそバイクタクシーの相場は、タクシーの20〜30%ぐらいの金額です
Grabのアプリを利用すれば、先に値段なども確認したうえで乗れるので、どうしても乗りたい場合はGrabを利用するのをおすすめします - 支払い時に高額請求
基本シクロもバイクタクシーも事前に金額交渉をして乗り、降りる際に金額を支払います、その支払時に遠回りをしたからなど、理由をつけて事前に話していた金額と違う金額を請求されるというパターンです
大抵は2〜3倍程度の金額提示です
マッサージ編
- 後払いで高額請求
事前に値段表などを見せる店、先払いのお店は安心ですが
稀に値段表などがなく、終わったあとに高額請求してくる店があります
ベトナムのマッサージの相場だと店によって全然違うのですが、目安としてはチップを含んだ1時間の値段だと10〜20万ドン(500〜1000円)程度、外国人向けの少し高級店で20〜40万ドン(1000〜2000円)程度です
ボッタクリ店だと頼んでいないのに出されたドリンクなど、総額で100万〜200万ドン(5000〜10000円)とかを請求されたりします
事前に値段の確認が出来ない場合は、その店は回避するほうが無難です、なるべくネットなどで調べて問題なさそうな店に入るようにしましょう - 高額なチップを要求してくる
ベトナムのマッサージは基本的に入店と、施術者へのチップを支払うのが通常です、入店は10〜30万ドン程度、チップは入店の半分程度でおおよそ1時間だと5〜10万ドン程度が相場です
通常の相場のチップを渡した際に、NOと言われ高額なチップをしつこく要求されるケースがあります、金額としては大した金額ではないものの、正直気分が悪くなるのでなるべく避けたいですね
この手のトラブルを避けたい場合は、入店料にチップ込みの店などもたまにありますので、そういった店を探すのもありかもしれません - 番外編
ベトナムのマッサージはVIPマッサージという男性向けのマッサージ店も数多くあります、VIPマッサージの場合は入店が30〜60万ドン程度、チップも30〜50万ドン程度と一般のマッサージより相場が高いのですがボッタクリではないので注意
またベトナムのボディマッサージは、ホットストーンやオイルマッサージなどで、衣服を脱いだり着替えたりして施術する事が殆どで、服や身の回りのものをロッカーなどに預けます、その際に財布からお金を抜かれるトラブルなども聞くため、安心出来ない店では余計なお金を持って行くのはやめましょう
なるべくネットや現地の人の評判を聞いたうえで店を選ぶのをおすすめします
土産物屋編
- 値段を高くふっかけてくる
一般的に交渉で値段が決まるという文化だというのはあるにしても、ひどいふっかけ方をしてきます
例えば実際に私の知人の話だと、Tシャツ1枚200万ドン(1万円)からスタート、20万ドン(1000円)に値段がさがったため購入していたのですが、私が知る限りそのTシャツの相場は4万ドン(200円)程度で、相場の50倍近い金額を提示されていたみたいなこともありました
自分でなっとくして購入するのであれば問題ないとも言えますが、ネットなどで相場を調べたりして、適正な価格で購入するのをおすすめします
番外編
- 財布からお金を強奪する
露天商やタクシーなど、値段交渉などをしている際や支払いのタイミングなどで財布を開いた際に、財布に手を伸ばしお札を抜かれる(強奪される)ケースがあります、大抵は50万ドン(2500円)をやられます
これをやられると、抜いた相手や金額がわかっていても、まずそのお金が戻ってくる事はありませんので注意してください
ひどいケースだと50万ドンを数枚抜かれた、と指摘しても今のは2万ドンだと言い張られ、追加の支払いを求められたりするみたいなケースもあります
財布の中身が相手に見えるような開き方をしないなど、自衛しましょう - お釣りをごまかす
15万ドン(750円)に対して、50万ドン(2500円)札を出したときなどに
お釣りが15万ドン(750円)しか帰ってこないとかそういうことが割とあります
また、15万ドンに50万ドンを渡した際に、5万ドン(250円)のお釣りしかもらえず
指摘しても今受け取ったのは20万ドンだった!
とトラブルになるケースもあります、この場合は意図的にやっているのか勘違いなのかはわからないのですが、お金をしまわれたあとなどでは後の祭りでどうしようもないので、露天や屋台、土産物屋などでは、基本的にお釣りが大きくなるような支払い方をしないようにしましょう
大きなスーパーや外国人向けなどのレストランなどでごまかされるような事はほぼないのでそういう店で大きなお金は崩しましょう
どうしても手持ちがない場合はお金を手元に用意し相手に見せて、すぐに渡さず、相手がお釣りの準備をしたのを確認してから渡すなどで自衛しましょう
ベトナム人は計算や暗算が苦手なのか、計算ミス、計上ミスなどをしているケースも多々ありますので、お釣り、レシートはその場ですぐに確認するようにしましょう、特にレストランでの注文数や、お釣りの金額のミスが多いです - お金見せて詐欺
こういうのもあるので注意。