ベトナムのテトの歌と獅子舞と麒麟
旧暦が採用されているベトナムでは、まだ年末なのですが
街中でも徐々に正月のムードが感じられるようになってきました。
ベトナムのテトの時期におなじみの
テッテッテッテ デン ゾーイというあの歌があちこちで聞こえてきます。
この歌を耳にすると、もうすぐテトだなーと思うほどには、ベトナムにも慣れてきました(笑)
ちなみに曲名は「Ngày Tết Quê Em」で、直訳すると「私の故郷での正月」みたいな感じです。
ベトナムのテトの時期には必ず耳にする曲なんで、ベトナム人のほぼ全員が知っていると言っても良いぐらい知名度は高い曲なのですが、
実はベトナム人で、この曲のタイトルを知っている人はほとんどいないというちょっと不思議な曲のようです。
実際に私も周りのベトナム人に聞いて見ましたが、みんな歌は歌えるけど、曲名は知りませんでした(笑)
ちなみに歌の内容は
テト、 テト、テト、テトがやってきた
私の心にテトがやってきた
みたいな歌で
日本での、もういーくつ寝るとお正月でおなじみ「お正月」の歌と近い感じですね。
歌詞(日本語訳つき)は下記サイトをどうぞ。
テッテッテッテッデンゾイ♪~テト定番曲を歌ってみよう~│ベトナム生活情報サイト、VIETJO Life(ベトジョーライフ)
話は変わるのですが、このテトの時期には、ベトナムでもよく街のいたるところで獅子舞を見かけます。
(テトのほかにも中秋節にも見かけます)
ベトナムの獅子舞はMúa lânです。
太鼓などの鳴り物と獅子の踊りが、日本の獅子舞とほとんど同じなので
なんとなく馴染みのある感じではあるのですが
実はいくつか相違点があります。
Múa lânを直訳するとmúaは踊り、lânは麒麟。
つまりは踊っている獅子は、獅子ではなく麒麟で、麒麟舞なのです。
キリンといっても首の長い実在する動物の方ではなく、空想上のほうの麒麟です、つまり日本人におなじみの、キリンビールのラベルなどでおなじみの麒麟ですねw
そしてもう一点違いは、麒麟の先導をするお面をかぶった人が必ず一緒にいます。
私も詳しくはないのですが、これは地球の神(地の神)とのことです。
日本にも鳥取などの一部地域で麒麟舞があるようで、そこでは猩々(しょうじょう)が麒麟のあやし役として一緒に出てくるようなので
もしかしたら大元(中国かな?)は同じで、それぞれ違って伝わったのかもしれませんね。
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1491276549763/index.html