ベトナムオフショアで失敗しないためのTIPS その2
初めてベトナムオフショアを利用する、または失敗してしまってどうして良いか解らないみたいなケースも多いと思います
実際失敗してる事例をよく見聞きします
失敗に関して言うと
ベトナムに仕事を出す側が知っている
対応していると避けられる問題はかなり多いです
気をつける点などをいくつかTIPS形式で紹介します
目次
「最初はとにかく確認をする、確認させる」
「指示は、意図と納期を合わせて伝える」
前回は、確認について書きましたが
今回は、指示について書きます
●ベトナムオフショアで失敗しないための行動 その2
「指示は、意図と納期を合わせて伝える」
日本人はある程度空気を読んで仕事をするケースが多く、基本的に作業を伝えると意図を汲んだりしますし、外国人と比べるとそういう部分にかなり秀でてると思います。
逆に言うとそれは日本人の特殊なコミュニケーション方法です。
私自身、この日本人の空気を読む力は素晴らしい点だと思っています、それがおもてなしなどにつながるサービス力など、日本の強みにつながってると思うので、それ自体は良いことだと思いますが
外国人とコミュニケーションを取る上では、この空気読み力というのは、かなり大きな障害となります。
ベトナム人も基本的に空気は読みませんし読めません。
指示をする場合などに、意図や納期などを伝えないと、基本的に何のためにいつまでにそれをやればよいのか?というのを、そもそも考えないで、ただ作業に取り掛かるケースが多いです。
逆質問で、納期の確認ぐらいはしてくるケースもありますけど、その辺りは個人のスキル差が出てきます。
基本的には社会主義のベトナムでは、その環境からもワーカー体質(タスク作業者)の人が多いのですが
意図を伝えずに作業指示だけを行うと、ほぼ間違いなくただタスクをこなすだけのワーカーとして動きます。
ワーカーなので、もっと良い方法を検討や提案するなどの行動も少なくなり
わからない部分は調査などを行わずに質問するだけ
ひどいと質問すらせずに分かる範囲だけで、適当にすすめる
みたいな状況になり
納期ギリギリになって間に合わない
指示と違うことをしていた
なんてことが起こってしまいます。
また、納期を伝えないと
聞けばすぐ解決するような事をひたすら調べてたり
余計な範囲まで対応しようとしてたり
と、こちらの指示とベトナム人がやろうとしている事に、ずれなどがあっても指示の段階で気づけなくなるため
必ず納期は指示と合わせて伝えたほうが良いです。
また、個人差はあるもののベトナム人は与えられた、はっきりとしたタスクに関しては、責任を持って解決しようとする人は多く
必要以上に頑張る人たちもいるので、納期を伝えないと
そこまでコストを掛けるつもりはなかったのに!みたいな、ものすごく頑張っていた!なんてケースが多々発生するので注意が必要です
例えば、金額のあたりを付けるために
かんたんに見積もり依頼をして、1日ぐらいで出てくると思っていたら全然おわらずに
現場では設計~工数見積もりまで行っており、2週間ぐらい使っていた・・・みたいなことが起こったりします
もちろん、こういうのは極端な例ではありますが
意図や期間を伝えていれば、こういうすれ違いは避けられます。
また作業意図や納期を伝えることで
現場でもなぜそれをやるのか?などが理解できるようになり
そうすることで
これは間違っているのではないか?
などの確認や
もっとこうしたら早くおわるんですが、どうでしょうか?
など、現場から提案なども出てくるようになります。
ベトナムオフショアで失敗しているという人の多数は
日本での仕事のやりかたをそのままベトナムに持ってきており
作業だけ指示をして、空気を読めないと対応出来ない理解できないという進め方をしているケースはよく見かけます。
私自身おそらくそうだったと思いますが
オフショア開発は発注をする側と受注する側という関係もあり
ベトナム人を見下しているつもりは無いものの
そういう意識がどこかにあるのか、自然と相手のスキルや意識が低いと判断してしまう日本人は多いでしょう
そういう中で問題が起こると、ベトナムのせいだと思いがちです。
もちろんベトナム側に悪い部分などもあるでしょうが、必ずすべてが悪とは限りません。
もしかして自分にもなにか問題があるのではないか?
と一歩引いてみてみましょう
相手を知らないとコミュニケーションはうまくいかないのと同じで、この仕事は何がしたいのか?が解らないと、仕事はうまくいかないです
とにかく指示をするだけではなく、何故そうするのか?を必ずつたえましょう
自分が知らないことは出来ないのと同じく、ベトナム人も知らないことには対応も提案もできません。
相手が一方的に悪い、出来ない、駄目だと思っていると
その先にある大きな成功を見落としているかもしれません
自分から改善していくという行動ができないと
海外オフショアではまず成功しないと思います。