ベトナムオフショアで失敗しないためのTIPS その3
初めてベトナムオフショアを利用する、または失敗してしまってどうして良いか解らないみたいなケースも多いと思います
実際失敗してる事例をよく見聞きします
失敗に関して言うと
ベトナムに仕事を出す側が知っている
対応していると避けられる問題はかなり多いです
気をつける点などをいくつかTIPS形式で紹介します
目次
「最初はとにかく確認をする、確認させる」
「指示は、意図と納期を合わせて伝える」
「自分から確認をする、確認は具体的に」
前回は、指示について書きましたが
今回は、ベトナム文化と確認について書きます
●ベトナムオフショアで失敗しないための行動 その3
「自分から確認をする、確認は具体的に」
日本では何かあれば部下から上司に報告をする、というのが当たり前だと思いますが
ベトナムのマネジメントではそうではなく、上司が部下に確認をするのが当たり前です
基本的にこれが理解できていないと、ベトナム人は報連相ができない!と思い込んでしまいます。
この違いをまず認識してください。
基本的に上司は定例ミーティングなり、席に行くなり、話しかけるなりで、部下に状況の確認をしましょう。
報告を待つのではなく、情報を吸い上げるように動きましょう。
もちろん報告のフォーマットやルールづくりを行えば、報告するというのを身に付けさせることは出来ますが、ベトナムでは一般的なマネジメントスタイルではないので
うまく機能しないケースもあると思います、基本的には自分から確認を取るようにしましょう。
また確認についても知っておくことがあります。
日本人とベトナム人では、問題の認識がまったく異なります。
これを認識出来ていないと
問題がないか?の確認を毎日行っていたが、事故ってしまった
問題がないという報告を信じていたら、実は問題は山積みだった
みたいなことが発生します。
日本人は、トラブルが発生しないように、事前準備などを入念に行い、そこにコストを使う傾向が強いです
そのため、トラブルが発生する可能性がある状態は問題があると認識します。
一方でベトナム人は、トラブルが起こったら対応をすればよい、という考え方があり、問題回避や事前準備に対してコストを使うのは無駄だと考える傾向があります
それもあり、まだ発生していないトラブルを問題とは認識していません。
文化が違うため、常識も違いますし、考え方も違います。
考え方の違いについて、例え話をすると
結婚記念日に、レストランで肉のコース料理を事前に予約し
当日レストランに行くと、間違って魚のコース料理が出てきたとします。
おそらく大半の日本人はこういった経験をすると、しばらくこのレストランは利用しない、もしくは二度と訪問しないなどと考えると思います。
そのためレストラン側も、そうならないように事前に確認をしたりなど対策を行いますし、それでも万が一そういう自体が起こった場合、食事を無料にしたりなどの対応を考えます。
しかしベトナム人の場合、こういうことが起こっても
作り直しを指示するだけで、次回はこの店を利用しないなどとは考えないですし、店側も食事を無料にする、などの特別な対応もあまり行いません。
起こったことは、リカバリすれば問題ないという環境に普段から触れているので
もちろん仕事上でもそういった判断を行います。
こういう常識の違いを理解していないと、色々とトラブルになってしまいます。
問題がないという報告は
隠したい事や言いにくい事なので言わないわけではなく
相談がしづらい環境ということでもないです
ましてや嘘の報告をしているわけでもないのです。
そして自分で報告しない文化も相まって、トラブルは大抵はリカバリを行ったあとに報告などを行います、それは日本人から見ると
トラブルを隠そうとしている、など悪く見えるかもしれませんが、そこに悪意があるわけではないです。
ここまでに書いた常識の違いを考えると、わかると思いますが
「問題がないか?」と言う確認には、ほとんどの場合「問題はありません」という返しになります。
つまり、この聞き方ではなにも確認できてないのです。
確認の際は
「スケジュールは今現在予定通り進んでいますか?」
「今後のスケジュールに影響が出そうなことはありますか?」
「今、気になることはありますか?悩んでいることがありますか?」
などと具体的に確認をとるようにしましょう。
そうすることで問題が見えて来ます。
相手が一方的に悪い、出来ない、駄目だと思っていると
その先にある大きな成功を見落としているかもしれません
自分から改善していくという行動ができないと
海外オフショアではまず成功しないと思います